Matterportって何?
Matterport(マーターポート)とは、カリフォルニア州サニーベールに本社を置くMatterport社の提供する3D撮影可能なカメラとサーバーを用いたプラットフォームサービスを指します。
カメラ
プラット
フォーム
Matterportカメラとプラットフォームの2つを提供するサービス
Matterport社は3D映像撮影に必要な専用のカメラと、カメラで撮影した映像をアップロードする環境(プラットフォーム)を提供しています。
プラットフォームは、Youtubeをはじめとする動画配信サービスや、Amazon・楽天市場に代表されるようなショッピングサイトのように商品・サービスと利用者を結びつける場を指します。
例えば私たちは動画を撮影してYoutubeというプラットフォームにアップロードしますが、Matterportも同様に3D映像を撮影して専用の環境にアップロードすることで、こちらのような3D映像をWebサイトで公開したり、Facebook、Instagram、YouTubeなどのSNSで共有できます。
Matterport利用例
Matterportを利用すると次のような3D映像を撮影・公開できます。
実際に操作していただくとわかる通り、シームレスに動きますよね。
次の地点への移動がスムーズなため「3D空間で自由に動き回る」体験ができる点が特徴です。
またMatterportは現実の空間をほとんどそのまま3D映像に落とし込んでいるため、まるで実際にその場所に足を運んで見学しているような没入感があります。 このリアルさがMatterportの「強み」にもつながります。
次の項目で詳細に見ていきましょう。
Matterportの強みとメリット
ここからはMatterportの優れている点をご紹介。
それが利用する皆様にとってどのように役に立つのか、実際の活用シーンも踏まえたメリットも併せて説明していきます。
Matterportの強み
- 画質が高い(4K)
- 精度が高い
- 俯瞰で見られる
- Googleストリートビューとの連携が可能
一つ一つ見ていきましょう。
画質が高い(4K)
- 4Kの3D映像を撮影できる。
- 4K画質のまま公開可能。
Matterportの強みとして「リアルさ」が挙げられますが、それを支える要因の一つに画質の高さが挙げられます。
大画面で3D映像を共有するというシーンでも4K画質のため難なく対応できます。
メリット
高い画質で撮影した映像を、画質を落とすことなくそのままユーザーに提供できるため、ユーザーに現実に近い情報を見てもらえるだけでなく、不動産のような「商品」を見てもらう際にも「画質が悪いため商品自体が見劣りする」というようなリスクがありません。
精度が高い
Matterportは現実の空間を99%精密に再現できます。
現実との誤差が少なく、正しい寸法で撮影できるため、ユーザーにはリアルな体験を提供できます。
撮影精度の高さについてはMatterport社が正式に回答を出していますので、こちらもご参考ください。
キャリブレーション解除、異常な温度、その他の要因により、精度が低下する可能性があります。 たとえば、10フィート(3m)の長さの部屋では、測定値は実際の値から3cm(1.2インチ)以内で変動する可能性があります。
ものさし機能で寸法の測定も!
3D映像内には「測定機能」が付いており、任意のポイントを指定して距離を測ることができます。

部屋の大きさや高さを測ることで、見た目だけでなく数値として距離・長さを出すことができます。
これは「精度の高い」3D映像の撮影が可能なMatterportならではの強力な強みです。
メリット
精度が高いため、建築物設計時のコミュニケーションに役立ちます。
さらにソーシャルディスタンスを気にするユーザーに「数値」で具体的に距離を見せることも可能なため、withコロナ時代の集客ツールとしても活用できます。
俯瞰で見られる
Matterportは現実を超えた体験も提供しています。
私たちが施設や建築物を見るとき「上からの視点(俯瞰)」で建物全体を見ることはほとんど不可能と言っていいでしょう。
しかしMatterportなら俯瞰で全体を見ることも可能です。
Matterportには俯瞰視点に対応する2つの機能が付いています。
- doll house(ドールハウス)
- floor plan(フロアプラン)
doll house(ドールハウス)
「ドールハウス」という名前の通り、人形の家のように実際の建物を縮小して見ることが可能です。

実際に建物を見る場合は外壁で区切られており、このような視点では見ることができませんが、Matterportを用いることで全体を俯瞰の視点で見ることができます。
floor plan(フロアプラン)
フロアプラン機能では「間取り」を確認できます。

Matterportは上述の通り「実際の寸法を忠実に再現」しているため、実際の間取り図のように部屋の大きさの縮尺はリアルなものと一致しています。
メリット
Matterportは不動産営業マンの営業ツールとして活用することでバーチャルで「内見」と同様の体験を顧客に提供できます。その際にリアルな寸法をそのまま縮小した「間取り」も合わせて見せられるという大きなメリットがあります。
Googleストリートビューとの連携が可能
撮影した3D映像はGoogleストリートビューとの連携も可能です。

3D映像公開までの流れ
ここからはMaterportで3D映像を撮影し、プラットフォームにアップロードするまでの流れを見ていきます。
Step1対象のカメラで撮影する
まずは3Dカメラで撮影します。
尚iPhone(6S以降が対応)でも撮影は可能です。
Matterport社が対象としているカメラは次の通りです。
- iPhone
- 360 Cameras
- Matterport Pro2
- Leica BLK360
MatterportはiPhoneでも撮影できますが、ビジネス用途では3Dカメラでの撮影が一般的です。
これは「画質」に大きな差が出るためです。Matterport Pro2は4K対応していたり、屋外も高クオリティで撮影できるといったiPhoneには無い強みがあります。

そのため集客や訴求といったマーケティングと絡めた用途で3D映像を用いたいケースではMatterportの持つ「クオリティの高い映像」を担保するために、カメラもスペックの高い「Matterport Pro2」が用いられるケースが多いようです。
Step2プラットフォームへアップロード
Matterportクラウドアカウントを取得し、撮影した画像をアップロードします。
すると、Cortex AIプラットフォームが部屋内のオブジェクトを識別し、撮影内容を組み合わせ空間を再構築します。
尚、プラットフォームでは2Dで撮影した映像を3Dに変換する機能もあります。
Step3カスタマイズ
Matterport Workshopアプリを用いてカスタマイズを行います。
例えば、Matterportにピンをつけ、解説文を埋め込んだり、Youtube動画を埋め込むといった対応が可能です。

カスタマイズ終了後に公開できます。
実際の事例をご覧になりたい方は「こちら」からご確認ください。
撮影サービスを利用するメリット
Matterportに掲載するには、撮影~編集~掲載までを一貫してサポートしてくれるサービスの利用がお勧めです。
当社のMatterportサービスをご利用いただくメリットをご説明いたします。
機材のコストや手間がかからない
高精度な3D映像を撮影する場合は3Dカメラが必要です。
そのため自社で対応する場合、ハードウェアとしてのカメラを準備する必要があります。
専門の業者に任せることで、カメラの費用や利用プランの検討、撮影・プラットフォーム関連の学習コスト、さらにアップロード・アップロード後のカスタマイズ等の手間がかかりません。
クオリティが高い
Matterportは「精密さ」が強みですが、撮影の条件によっては精密さが損なわれるケースもあります。
またMatterportの撮影に慣れた専門家に任せることで、施設や店舗といった撮影対象をより良い状態で見せることができます。
- 3D映像を集客ツールとして活用したいケース
- 歴史的建造物を後世まで残しておきたいケース
3D映像を活用する場合は、一定以上の撮影クオリティが求められますが、撮影から編集までプロに任せることで品質を保証できるというメリットがあります。

Matterport撮影事例多数のMoveView株式会社が3D映像を撮影します。
撮影時のケアから編集・アップロードまで一括で対応いたします。
3D撮影サービスMatterportのご相談はこちら